靴をならべて
2010.02.28 Sunday

昨日ね、靴を買ったんですよ。
いま履いているやつが傷んできて、
おととい友人と飲みに出かけたときに、
ちょうど雨が降っていて、穴があいちゃったんだな、
靴の中に水が染みて、靴下が濡れた。
それで昨日、新しい靴を買ったんですよ。
いままで履いていた靴はね、
うーん、どれくらい履いてきたんだろ、
確か夏の終わりか、秋の初めか、
とりあえず覚えているのは、
いまの靴を買ったその日に、
おととい会った友人に会っていたこと。
その当時の靴もね、やっぱボロボロで、
ちょうど待ち合わせ場所の近くに靴のある店があったから、
そこで新しいのを買ってから飲み屋に行ったんですよ。
「ブリジストンの靴なら間違いない!」とか言ってさ。
…懐かしいね。
そのブリジストンの靴も次第にゴムが削れ、痛み、
そしておととい穴があいて、寿命を終えた。
明治通り沿いの安い居酒屋の記憶は少し遠い。
ブリジストンの靴を買った日にね、
じつはある人と会ったんですよ。
いや、その友人のことじゃなくて、
友人の友人という人に。
恐ろしく手の冷たい人だった。
手の冷たい人は心が温かいというが、
本当かどうかは知らない。
ともかく友人と手の冷たい彼女はその後、
次第に仲を深めていくことになる。
靴にあいた穴にそんなことを思い出して、
奇遇に思いながら友人に近況を聞いたらね、
まあ順調にいっとるよ、と。
二人の絆は、ブリジストンのゴムより丈夫だったんだなぁ。

